普段使っているメイク用品。
みなさんはどのような製品を使っていますか…?
朝起きて顔を洗い
メイクをして、髪型をセットするーー
日々のルーティーンとして、メイクやヘアセットで気分をアップさせて1日をスタートする、という方も多いのではないでしょうか。
普段のメイクアップをはじめ、結婚式やパーティーなど大切な日のメイクやヘアセットは、普段とは違う自分へと変えてくれる魔法のようなものですよね!
そんな身近な「ヘアメイク」ですが、シーズンごとに「流行」が移り変わり新しい商品が次々と登場していきます。実は、ヘアメイクに関わるグッズには、環境に大きな影響を与えているものも多く問題となっています。
商品が開発され、お店の棚に並んでは「流行」が終わったら廃棄されて、新しい商品へ。もしも、私たちを華やかにしてくれる「ヘアメイク」の裏側で、他の生物や環境に負担がかかっていたら…?
自分を変えてくれる、気分を高めてくれる「ヘアメイク」を楽しく続けていくためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
今回は、ヘアメイクアーティスト知花さんにお話をお伺いしました!
幼少期からのアレルギー経験をとおして、自分自身を変えてくれたというメイクの世界。知花さんは、環境活動家としてもアクションを起こし、地球にやさしいヘアメイクを発信されています。
身近な生活で、心掛けていることやサステイナブルな暮らし、そして私たちに出来ることについてお話をお伺いしました。
ヘアメイクアーティスト、環境活動家としてアクションを起こしている知花さん。現在は、小さなお子さんを育てながら活動をつづけている、エネルギーあふれる明るいお人柄です。
もともと、20代前半は建築関係の仕事に就いており、10年間ほど仕事をしていたといいます。30代を目前にした頃、リーマンショックの時期に突入し、働いていた会社が大きな影響を受けていたタイミングで転職を考えはじめたといいます。
同じ仕事をずっと続けていくべきなのか、
仕事を変えてみようかな。
日々模索する中で、ふと頭に思い浮かんだのは、昔から興味があったという「音楽」と「美容」。歌うことが好きだった反面、歌だけで生活していけるのかという漠然とした不安もあり、美容の道へ進むことを決意した知花さんはヘアメイクの学校に通い始めたといいます。
「美容」に関心を抱いたきっかけは、自身のもつアレルギー症状だったといいます。小さい頃から重度のアトピー症状に苦しみ、見た目に悩んでいた時期を過ごしていました。
当時は、症状が悪化しないようにメイクも控えていたという知花さん。
転機となったのは、高校生の時。コスメ・ファッションブランド「MARY QUANT(マリークワント)」の商品を手に取ってパッケージを眺めていると、店員さんが声を掛けてくれたといいます。お店の中を進み、メイクをしてもらった知花さんは、鏡の中の自分をみて驚いたといいます。
自分をこんなに変えてくれたメイクーー
それから、メイクやヘアセットに興味を持った知花さんは、転職を機にウェディングやブライダルの世界で、多くの方の晴れ舞台に彩りを与えつづけています。
ヘアメイクアーティストとして活動を続ける中「環境問題との関わり」について考え始めたのは、コロナウイルスが流行し始めたことがきっかけだといいます。
メイク用品のパッケージ、包装には多くのプラスチックが使用されています。また、シーズンや流行に合わせて新商品がでることによる大量生産・大量廃棄も、メイク業界が抱える1つの問題となっています。
また、開発されたメイク用品が私たちの手元に届くまでの過程で、動物実験が行われていることも大きな問題の一つ。動物実験は、製品に使用されている成分が及ぼす影響を確認するために行われている場合が多いのですが、近年では動物実験を行わない「クルーエルティーフリー」という選択肢が広がりをみせています。
コロナウイルスの流行を機に、メイクとの関わり方を一から見直したという知花さん。それまでも、メイクアップアーティストとして活動を続ける中で、「本当にこれでいいのだろうか」とメイクが環境に与える影響に、疑問を持つことが多々あったといいます。
コロナ禍をきっかけに、「人と地球にやさしい」をコンセプトに掲げ、動物実験をしていない製品(クルーエルティーフリー)、オーガニック由来の製品を積極的に取り入れるなど、意識が変化していったといいます。だからといって、今まで使用していたメイク用品を一から取り替えるというわけではなく、あるものは大切に長く使い、そして新しく取り入れるものはエコフレンドリーなものを選ぶというサイクルを定着させていくようになったそうです。
環境への負担を考えたメイクと向き合うなかで、自身のライフスタイルでの意識も変化していったといいます。
鎌倉への引越しとともに「海」がより身近なライフスタイルを送る知花さん。足下の砂浜に広がる大量のプラスチックをみては、ビーチクリーンを行うようになったといいます。
ビーチクリーンで集めたシーグラスをアクセサリーとして生まれ変わらせ、新しい価値を生み 出すプロジェクトもスタート。SNSなどでも、積極的にアクションを発信されています。
https://www.instagram.com/zoie.earth/
また、普段の生活でモノを買うときは「何でできているか」「どこからきているのか」ということを常にチェックし、「ゴミ箱の先のこと考えてから、選ぶようになった」といいます。
他にも、
国産のものを選ぶ
プラスチック用品を出来るだけ避ける
生ごみはコンポストに入れる
近くの海でビーチクリーンを行う
ドキュメンタリー映画を観て知識を増やす
など、様々なアクションを取り入れながら、楽しくサステイナブル生活を続けているそうです。情報で溢れる今だからこそ、ネットだけの情報を鵜呑みにするだけでなく、本や映画をみてインプットすることも私たちにできる大切なアクションの1つですよね。
今回は、環境活動家として活躍するヘアメイクアーティスト・知花さんにお話をお伺いしました。
普段何気なく使っているメイク用品。
自分自身の魅力を引き出してくれる「メイク」だからこそ、動物や環境に負担をかけない選択を心掛けていきたいですよね。
サステイナブルな暮らしの一つ、ヘアメイク。
毎日のルーティンに「環境×メイク」の考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
知花 – ICHICA –
ヘアメイクアーティスト・環境活動家
プロフィール
【自分をもっと好きになる、そんなヘアメイク.】
生まれつき重度のアトピーだった幼少期.
見た目のコンプレックスから人前に出るのが怖かった私を笑顔に変えてくれたのがヘアメイクでした.
「こんなに可愛い自分、初めて見た!」
「今日のワタシ、ちょっと好きかも!」
そんな少しの気持ちの変化で、女性はどんどん美しくなると思います.
思わず笑顔になる、そんな時間をヘアメイクを通してたくさんの方へお届けできたら嬉しいです.
ホームページ:https://www.ichica-today.com/
Instagram:https://instagram.com/ichica.today
Reina
2000年東京都出身。
lala slowlife / WEBメディア「FLAT.」編集長
高校時代にH.O.P.E.の一員として活動し始めたことをきっかけにエシカル消費をライフスタイルに取り入れる形で発信している。大学進学を機に生まれ育った東京を離れ、自然豊かな九州へ。休学後、京都での生活を経て、「心の豊かさと自然の繋がり」を改めて学ぶ。心地よい暮らしをテーマに四季や五感を取り入れながら、”感覚を言語化する”ことを大切に、様々なカタチで表現している。
HP : https://lala-slowlife.com/
Instagram : https://www.instagram.com/lala_slowlife/
FLAT.公式サイト : https://flat-media.net/